みなさまへ
世界の国々の中で、 こんなにたくさんのこどもの歌を持っている国はおそらく日本だけではないでしょうか。
ずっと昔からこどもたちに歌われてきた『わらべ唄』、西洋音楽をはじめて取り入れてつくられた『唱歌』、童話や童詩の創作運動を音楽と結びつけた『童謡』、そしてその精神を中心に据え今を生きるこどもたちに歌う楽しさを送り続ける『新しいこどもの歌』。
こうしたさまざまなこどもの歌は「伝承」と「創造」という2つの活動により力強く育まれ、今日に至るまで時を超え在り続けているのです。
この日本固有の文化『童謡こどもの歌』をたくさんの方々に親しんでもらい、長く歌い継いでほしいとの願いから寬仁親王牌「童謡こどもの歌コンクール」(旧称:全国童謡歌唱コンクール)は始まり、今年で39回を迎えることとなりました。
コンクールの課題曲には、日本のこどもの歌の豊かな歴史が深く刻み込まれています。それを感じ取り、幅広い視野で選曲して楽しく歌い、心躍らせてご参加くださることを願っています。
童謡こどもの歌コンクール実行委員会
各部門への想い
「こども部門」
前回から小学3年生以下と小学4年生以上の二つグループに分けられました。どちらもそれぞれの成長過程にふさわしい言葉や音楽性を持つ楽曲の選択がとても大切です。また歌唱・発声・動きなどを型にはめず、素直で自由な表現を生かしてください。
「大人部門」
童謡こどもの歌を次の世代に伝えていくのは大人部門の大切な役目です。あなたの温かく力強い歌のメッセージをこどもたちに届けてください。今年も課題曲に新曲が追加されています。より豊かになった課題曲の中から、素晴らしい発見が生まれることを期待しています。
「ファミリー部門」
童謡こどもの歌ならではの楽しい世界を、チームワークよく和やかな雰囲気で歌い演じてください。チームワークとは家族の役割を音楽的に構成することです。メロディ・リズム・ハーモニーなどの分担に心を配り、それぞれの家族らしさを表現してください。
審査委員長/早川 史郎